教育

奈義町には、保育園1園、幼稚園2園、小学校1校、中学校1校、計3園2校の学びの場があります。

奈義保育園はまちの中心部に位置し、普段は園庭をたくさんのこども達が駆け回ります。
滝川つくし幼稚園。町内にある2園の幼稚園の内のひとつ。
奈義小学校。広いグラウンドにたくさんのアスレチック。
奈義中学校。夕方には部活に励む生徒の声が聞こえてきます。
奈義中学校の体育館は平成13年に新しくなり、国体の会場にも使われました。

 

小学校と中学校が1校しかないため、奈義の子ども=なぎっ子達は中学校卒業までみんな一緒に育ちます。

生徒数は年によってばらつきがあるものの、1学年につきおよそ50名前後と多くはないため、ひとりひとり距離感が近く、先生の目も行き届きやすい環境。

町内に高校が無いため、中学校を卒業すると多くの卒業生は津山市を始めとした近隣のまちに進学し、バスや原付バイクで通学しています。

幼い頃から同じ集団の中で過ごすので、子どもたちは互いを理解し、
深い関係を築きながら育つことができるという良さがある一方で、
集団の中で人間関係が固定しやすいという状況も。

そのため、奈義町では、保・幼・小・中の連携を図り、
学校教育・家庭教育・社会教育に加え、文化やスポーツ等を通じた生涯学習など、

郷土を大切に思う心の育成を目指した取り組みを行っています。

 

ここでは、多くある取り組みの中から、いくつかご紹介します。

 

コミュニケーション教育

 

奈義町では、世界的な劇作家であり、大学教授として研究や教育にも取り組まれている平田オリザさんを、教育・文化のまちづくり監として迎えていて、演劇を通じたコミュニケーション教育を授業に取り入れています。
また、平田オリザさんだけでなく、演劇やアートに関わる方々を講師に迎え、面白くかつ学びのある機会をつくっています。

 

平田オリザさんによるロボットを使った授業の1コマ。
NPO法人PAVLICの講師によるコミュニケーション教育の授業。

 

学校支援ボランティア

 

子どもたちの「知・徳・体」のバランスのとれた「生きる力」を育むため、
学校・家庭・地域が相互に連携した「地域ぐるみで子どもを育てる体制づくり」を推進しています。
幼稚園・小学校・中学校を対象に学校支援ボランティアによる一貫した支援活動を展開していて、

約100名の登録ボランティアの方が、横仙歌舞伎や書道、米づくり体験、和楽器演奏などの地域に根付いた学習支援を行っています。

 

なぎの子ITラボ

 

奈義町という地方にいながら、こども達が最先端技術に触れる機会をつくるため、
年に数回実施されているなぎの子ITラボ。
プログラミングやドローン、3Dプリンターなど、様々なテーマを考えて企画し、
こどもたちは普段テレビやインターネットでしか見ることのできない最新技術に触れられるため、みんな目の色を変えて夢中になっています。

 

3Dプリンターに夢中になっているこども達。

 

こども歌舞伎教育

江戸時代から奈義に伝わる地歌舞伎「横仙歌舞伎」
小学校の授業や子ども歌舞伎教室として、町の歌舞伎専門職員や横仙歌舞伎保存会が
こどもたちに歌舞伎を教えています。

小学校では、歌舞伎とは何かという講義から、
セリフや振り付けを半年間かけて勉強し、半年後には人前で発表をする機会を設けています。
こども歌舞伎教室では、保存会の方々の全面指導のもと、学校授業よりも本格的な歌舞伎の稽古を行い、

年に15~6本ほど公演会が県内外で行われています。
参加者は年々増え、2017年には23名を超えるこどもたちが新たに加わり、歌舞伎を通じて人前力を養っています。

 

秋の横仙歌舞伎大公演。
こども達の堂々とした歌舞伎に引き込まれます。

 

その他にも、県外のNPO法人と協力し、遊びの中で英語を学ぶイベントを実施したり、
スカイプを使ってオーストラリアの中学生とコミュニケーションをとる英語×ICT活用授業、

地域に入り、地域の大人たちと一緒に農作業をする授業など、学校や家庭、地域が連携したまちぐるみの教育が実践されています。

 

劇団 青年団によるこども参加型の舞台「サンタクロース会議」。

 

「こどもは奈義の宝」

奈義の大人たちは、こどものことになるとみんな一生懸命。
人口6000人の小さな田舎町だけれど、だからこそこども一人ひとりをみんなで大切にしたい。

元気に健やかに育ってもらえるよう、奈義の大人たちは試行錯誤しながらも惜しみなく力を注ぎます。
そんな奈義町の教育への取り組みはここだけでは紹介しきれません。
随時このサイトで紹介していきますので、是非ご覧になってください。