子育て

 

「子育て支援」

この言葉は奈義町を語るには切っても切り離せないものになってます。

平成26年に記録した合計特殊出生率2.81という数字に表れているように、

奈義町はお父さんやお母さんたちが安心して子育てをしやすく、子どもを産みたいと思えるまちです。

四季折々の自然に恵まれ、子どもが走り回れる場所が町中にたくさんあります。

 

奈義町総合運動公園。
町営のスケートボードパークも併設。
奈義中央広場。隣にはウォーキングプールが併設されています。
那岐山麓山の駅には、広大な自然を眺めながら、こどもたちが遊べる芝生広場があります。
山の駅隣にある山野草公園。川遊びやアスレチックが楽しめます。
奈義で子どもと遊ぶなら外せない場所がここ、ビカリアミュージアム。
敷地内にある体験学習場では、本物の化石採掘が体験できます。

 

また、子育てといえば多くの自治体でも取り組んでいる子育て支援が気になるところだと思います。

奈義町も子育て支援に力を入れており、充実した制度が整っています。

子育て支援制度一覧はこちらをご覧ください。

 

確かに支援制度はとても大事なことであり、奈義町の魅力のひとつでもありますが、

しかし、奈義町の子育て支援の本質は、他にあるような気がしています。

 

人口6000人という小さいまちにとって、子どもは宝物。

親だけでなく、「子どもの為なら」と惜しみなく手を差し伸べてくれるまちの大人たちが様々な役割を担い合い、

地域ぐるみの子育てが成り立っています。

 

ここでご紹介したいのは、保育園の目と鼻の先にある「なぎチャイルドホーム」

ここは、もともと保育園だった建物を活用し、奈義町が子どもや親たちの居場所に開放した場所です。

子どもと大人が世代を越え、出会い、ふれあい、互いに心を通わせ育ちあえる集いの場。

近くを通りかかると庭で遊ぶ子どものにぎやかな声が聞こえてきて、思わず笑顔になります。

 

 

子育ては親にとって、幸せであると同時に分からないことや悩みがつきもの。

特に初めての子どもであればなおさらです。

そんな時に助けてくれるのが、地域のおじさんやおばさん達です。

自分の親だと、どうしても素直に意見を聞き入れられなかったり、

同世代の友人だけだとみんな経験があまりないので一緒に悩んでしまうことが多いかもしれません。

でも、子育てを経験してきたおじさんおばさん達を始め、地域の大人たちには相談しやすい環境がこの場所ではつくられています。

 

ここで、なぎチャイルドホームで特徴的な仕組みや取り組みを紹介します。

 

担い手活動

なぎチャイルドホームでは、親や子どもが一緒に楽しむ催しを多く開いています。

その中で、絵本の読み聞かせや、ごはんやおやつの料理、浴衣の着付け、野菜や穀物の収穫、お便りづくりなど、

地域の大人たちがそれぞれの得意を活かし、催しの企画から運営までを手掛けます。

大人が自分たちのできることを通じて、子育てに参加できる余白があるので、

この場所は年齢問わず色んな人が出入りし、いつもにぎわっています。

 

プラスチックのコップを使って、こども達とおにぎりづくり。

 

一時預かりすまいる

通院や美容室に行く、兄妹姉妹の参観日など、子育てをしていると、

少しの間だけでも子どもを見てほしいと思うことも多いはず。

そんな家庭の事情で少しの時間だけ子どもを見ていてほしい時、

数時間単位で子どもを預けられるサポートです。

先輩お母さんや子育てベテランのおばあちゃんが「まかせて会員」として、

チャイルドホーム内でお母さんの代わりにお留守番をしてくれます。

普段から通い慣れた施設で、地域の大人たちがみんなで一緒に子どもを見ていてくれるので、お母さんも子どもも安心です。

 

たくさんの大人たちが関わっています。

 

自主保育たけの子

幼児期の子ども達に、家庭的な雰囲気を大切にしながら、

大人が協力しあって多彩なかかわりあいの生まれる場と時間をつくっていく自主的な保育活動。

子ども達と同様に、親たちも協力しながら、自然の中で遊んだり、一緒に何かをつくったり、

四季折々の催しを開きながら親子で成長できる場をつくっています。

最初は緊張する子どもも自然に打ち解けて、一緒にいる子どもや大人たちに紛れて遊ぶことで自然と社交性を育むよい機会です。

 

自分たちで採ってきた山菜を美味しくいただきます。

親子グループや地域団体などが集まり、子どもと一緒に昔遊びをする三世代交流のイベントでは、

地域のおじいさんおばあさんたちも自分たちの得意なことで子どもが笑ってくれるので喜んで参加してくれます。

 

自然の植物や遊びをたくさん教えてくれます。

 

そうやって地域の大人たちと関わりながら育っていく子どもたち。

時として、お年頃を迎えた子たちが、直接親に話さないようなことを地域のおじさんやおばさんに話し、

彼らを経由して親の耳に入ってくることもあるそう。

こういった取り組みを続けたからこそできあがった関係だと思います。

 

このように、担い手さんという役割と、チャイルドホームというオープンな場があることで、

地域の大人たちが関わりやすいしくみができあがり、子どもも大人も楽しくふれあうことができる。

 

お父さんお母さんが安心して子育てができ、子どもを産みたいと思える奈義町の子育て支援の本質はここにあるように思います。

 

 

一次預かりすまいるや自主保育たけの子などの詳細情報はこちら